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元トラサルディのデザイナーとしても知られるウミット・ベナンが、東京のファッションウィークに初参加


 東京コレクション2日目の10月18日(火)は、ミラノコレクションにも参加するウミット・ベナンが手がける「Umit Benan(ウミット ベナン)」が登場し、日伊国交50周年記念の一環として渋谷ヒカリエにて2017年春夏コレクションを発表した。

 テーマは、A Mexican Guy Living in Texas. テキサスに住む西洋かぶれのメキシコ人。 メキシコの国境をトラックに乗って超えることを楽しんでいる男の子をイメージし、映画Los Bastardosのスタイルやキャラクターからもインスピレーションを受け、いわゆるステレオタイプのウエスタンカウボーイではなくヨーロッパナイズされたメキシコ人を表現。

 乾いたロードに大きなサボテンがいくつも立ち並ぶランウェイは、まるでテキサスの原風景を出現させたかのようだ。その中央を、エスニックなライトブルーやイエロー、オレンジ、ピンクなど、明るくポップなカラーでエレガントなアイテムを身につけたモデルが歩く。素材は、エスニックジャガードやエレガントリネン、ウォークウエアデニム、サッカージャージなどを使い、背中にある植物やサボテンをモチーフにした大きな刺繍が印象的。

 メインはメキシコだがディテールはテキサス。国境付近のミックスされたカルチャーにインスパイアされたデザイナーのウミットベナンは、パリでのショーに興奮しなくなったと語り、今シーズンはミラノでコレクションを行った後、パリでは行わずに新境地である東京でランウェイを開催したと締めくくった。

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