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第31回東京国際映画祭から 試写レポート


© 2019 BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND MAGNOLIA MAE FILMS

『ホワイト・クロウ(原題)』THE WHITE CROW

監督:レイフ・ファインズ

出演:オレグ・イヴェンゴ、アデル・エグザルホプラス、ラファエル・ペルソナ他

あらすじ

共産主義下にある50年代のソ連。のちに世界中を熱狂させるダンサーとなるルドルフ・ヌレエフ。貧しかった少年時代、猛然と練習に取り組んだレニングラードにおける修業時代、パリを舞台にした西側への亡命劇と3つの時代を描く。

監督をしているR.・ファインズも出演。ロシア文化に深い造詣を持つファインズが伝記を20年前に読んで以来、映画化の構想を描き続け3本目の監督作として製作が実現。

ヌレエフをバレエ指導するプ―シキンは父親像でもあり重厚な演技でサポート、ヌレエフを演じるもO・イヴェンゴもタタール劇場バレエのプリンシパルが抜擢。

旧ソ連の共産主義とフランスという自由である国での違和感。違和感を受け入れるか受け入れないか? 技術だけではなく表現を手にすることは自分は何者なのか?の答えを見つけだすこと。心を揺さぶられる映画の1本。

「東京国際映画祭」ではコンペティション部門で 最優秀芸術貢献賞 Award for Best Artistic Contribution

       ©️2019映画「愛がなんだ」製作委員会

『愛がなんだ』JUST ONLY LOVE

監督:今泉力哉

出演:岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣、江口のりこ、若葉竜也

あらすじ

28歳のテルコはマモルに一目惚れした5カ月前から、生活すべてがマモルを中心に動いている。仕事中でも、真夜中でも、マモルからの電話が常に最優先。彼がそばにいてくれるだけで、テルコは幸せなのだ。しかし、マモルにとってテルコは都合のいい女でしかなかった。

原作は直木賞作家、角田光代の小説「愛がなんだ」。監督は“正解のない恋の形”を模索し続けてきた恋愛映画の旗手、今泉力哉。「片思い」を徹底的に考察する可笑しく切ないラブストーリー。

片思いは妄想と現実の区別が嫉妬という思いに変えられたときなにかがおこるもの。

言葉で語る時の爆発感と語らない時の静寂、風が吹いたその一瞬を冷静に描いた現代の恋愛観映画。

今回の映画祭でも素晴らしい作品がたくさん。全てを観ることはできませんでしたが、良質な映画が紹介される東京国際映画祭。来年の映画祭ももちろん楽しみにしたい。

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