女子大生だけじゃない、小学校の卒業式でも流行中の袴姿に賛否両論!?
3月になると、卒業式に参加する袴姿の女子大生をよく見かけますが、2011年以降、小学校の卒業式でも袴を着ることが流行りだし、近年では都市部を中心に様々な地域でも見かけるようになってきました。
もともと多くの小学校は私服ですので卒業式も自由な服装で出席していましたが、若手女優やアイドルグループたちの袴姿をテレビや雑誌、映画などでみて「私も憧れの芸能人のようになりたい」という心理が膨らんだり、子供のイベントに力を入れる親世代・祖父母世代が増えていることなどから、袴姿に拍車がかかりその人気を後押ししているのでしょう。
このように小学校卒業式での袴姿人気は年々上昇している一方で、ここ数年、華美な服装へエスカレートすることに対して懸念する声や、袴姿を禁止する小学校が出るなど、様々な意見が話題になっています。
多く指摘されていることとしては、校内でのトイレのトラブルや、着崩れの対処、慣れない着物での転倒トラブルなどが上がっていますが、最も問題とされていることは、卒業式の服装費用の高額化です。レンタルの場合、最低でも1万円以上というデータがありますが、他の子と被らないための着物選びやヘアセットにさらに費用をかける親御さんも増加しているようで、準備にかかる費用は年々上昇傾向にあるようです。このような「華美になりすぎる」事や「経済的に裕福ではない家庭との格差が広がる」などの理由から、袴姿禁止を選ぶ学校も増えているのです。
卒業式にオシャレして出席することは個人の自由ですが、必要以上に華美になったり、服装の高額化が進むことで、その流行に乗れない子どもたちへの配慮を学校が示すことも教育の一貫として大切なことなのかもしれません。